こんにちは。
株式会社Lifeit(ライフイット)です。
今回は楽天SKUプロジェクトについて解説します。
楽天SKUプロジェクト起ち上げの背景
このサムネイルの商品はSサイズ?Mサイズ?
SとMサイズで価格がいくら違うの?
Lサイズはないの?
楽天市場でお買い物をしているときに感じていた「商品の探しにくさ」。
この課題を解決するために起ち上がったのが「楽天SKUプロジェクト」になります。
これまでの楽天市場の商品管理方法では、同じ商品ページに違う価格を登録ができませんでした。
1つの商品ページで価格違いの商品が選べないことで、お客様には各商品ページに移動しないといけないというデメリットがありました。店舗にとっては各商品ページをそれぞれ作成する手間や、価格違いの商品ページを見せるための導線を考える必要ありました。
お客様にとっても、店舗にとっても、メリットが多い楽天SKUプロジェクト。
その概要をもう少し詳しく見ていきましょう。
そもそもSKUってなに?
SKUとは、Stock Keeping Unitの略で、Amazonでも取り入れられている在庫管理をする際に用いる商品の最少単位を示します。
例えば、赤・青・白・黒のカラーバリエーションと、S・M・Lのサイズバリエーションがある商品の場合、4色×3サイズ=12SKUになります。
バリエーションがない、例えば観葉植物の単品商品も1SKUになります。
これまでの楽天RMSでは商品に紐づける「項目選択肢」を利用していましたが、これではバリエーションに価格を持たせることができませんでした。今回の楽天SKUプロジェクトで、SKU単位で商品データを管理することでSKUごとに価格を設定することができるようになります。
楽天SKUプロジェクトで変わること
- 価格違いの同一商品を1つの商品ページに統合することができる
- タグIDから商品属性に変更されて登録が義務化される
価格違いの同一商品を1つの商品ページに統合することができる
赤・青・白・黒のカラーバリエーションと、S・M・Lのサイズバリエーションがあり、バリエーションによって価格が違う商品を1つの商品ページに統合することができるようになります。
検索結果上で価格違いの同一商品が表示されるようになるため、検索ロジックも変わります。例えば「Tシャツ 黒」と検索した場合、「黒」のサムネイルが優先的に検索結果に表示される(SKUに画像登録が必要)ので、ピンポイントで欲しい色の商品を購入することができます。
タグIDから商品属性に変更されて登録が義務化される
これまで、商品ごとに管理していたタグIDが廃止されて商品属性に変更になります。
タグIDは7桁の数字入力で任意でしたが、商品属性では「実際の値」の入力で必須項目があります。
ディレクトリIDに紐づいて異なる必須項目以外に、任意項目もたくさん設定することができます。
商品ページのテキストよりも商品属性のキーワードがSEO対策で重視されるのが大きな変更点になるため、まずは必須項目を入れてから、できる限り任意項目を入れていきましょう。
楽天SKUプロジェクトでやること
楽天の店舗運営のシステムにいろいろと変更点があるため、きちんと対応しないとお店が運営できなくなります。
楽天SKUプロジェクトでやることを必須・任意にわけてまとめてみました。
オペレーション変更点の確認・対応(CSV・自社システム・ベンダー製品) | 必須 |
---|---|
商品属性の入力 | 必須(期限付き) |
統合予定のページを精査 | 任意 |
オペレーション変更点の確認・対応
SKUプロジェクトによる楽天の店舗運営システムの変更により、受注処理、商品登録・更新の処理のオペレーション変更点の確認・対応の必要があります。
下記のいずれかのケースで対応は異なりますが、いずれも変更点の確認をしっかり行いましょう。
- 自社システムを利用の場合
- ベンダー製品を利用の場合
- CSVを利用の場合
商品属性の入力
基本的には楽天が自動でタグIDを変換して商品属性に登録してくれます。
ただし、値の正確性の観点からタグから商品属性値への変換ができないものもあり、その場合は手作業で設定する必要があります。
店舗運営Naviから所属ジャンルのエクセルシートをダウンロードできるので、エクセルの「推奨値シート」を参照して入力することが推奨されています。
▽[SKUプロジェクト] 商品属性情報の準備
https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046211?scid=wi_man_syncsearch
※RMSにログインした状態でご覧ください。
移行日から半年以内に必須商品属性を入力しなかった場合、必須商品属性を入力しないと商品情報を更新できなるため、なるべく早く対応できるようにしましょう。
統合予定のページを精査
楽天SKUプロジェクトで商品を統合することにより、お客様の商品の探しやすさだけでなく、検索順位や転換率や客単価、回遊率も改善することが期待されます。
ただ、どの商品に統合するかによって、結果は大きくことなります。
売上がそんなに高くなく、アクセス数が少ない商品に統合してしまうと、売上実績が低い商品と楽天側で判断されてしまい、流入数が激減する可能性があります。
さらに、商品を統合していい基準・ガイドラインもあるので、なんでもかんでも統合できるわけではありません。
まとめたページにレビューを集約する場合、店舗側から申請をする必要があるので、こちらも忘れずに対応しましょう。
楽天SKUプロジェクトの問い合わせについて
楽天SKUプロジェクト対応について、弊社にもたくさんお問い合わせをたくさんいただいています。
「具体的にどうしたらよいですか?」
「どの商品をSKU統合すべきですか?」
まずは、楽天の店舗運営Naviにて、ご確認いただき対応のスケジュールを立て行きましょう。